まずは構造と仕組み。

①レバーを握ると(G)スラストピンが押され、(J)スラストカップと(H)スラストレースが斜めにリフト、(K)バックプレート内でフリーになっている(I)スラストピンを介して(M)スプリングホルダーを押し、(L)フロントプレートが斜めにリフト。
*バックプレートは動かない
片面だけクラッチプレートが剥がれた状態で回転する事で全面が剥がれ、クラッチが切れる。
水平でなく斜めにリフトするのは、クラッチプレートが剥がれやすくなると考えた設計(ガラスに張り付いた吸盤を端から剥がした方が剥がれやすいイメージ)。
②スラストピンとスプリングホルダーの間隔(クラッチの切れ具合)。
③ホルダーを回すと②の間隔が変わり、クラッチの切れ具合が変わる。
④スプリングコンプレッションの調整ネジ(クラッチの重さ)。
次に調整方法。
A.ケーブルをフリーにして、フロントプレートを押さえながらスプリングホルダーを締めていき、フロントプレートが浮き始める所(クラッチが切れ始める所)にし、マーカーで合いマークを書いておく。
B.スプリングホルダーにクラッチスプリングをセット、スリーブギアナットを締め込み、クラッチの重さを調整。ナットを締めるとスプリングが捩れるので、ナットを少しだけ戻す。
スプリングの押し量はシムで調整をする。
C.空キックやクラッチレバーを握りながら、滑らずよく切れる位置になるよう、スプリングホルダーの締め具合で調整。
*スプロケットが付いた状態でクラッチの切れ具合を調整する場合は、スプロケット穴部に工具を差し込み、ロックさせた状態でリアホイールを回す。